TheFlyingMan!

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SFC修行2017年組 飛行機・搭乗記・滞在記・食・ドキュメント

【2月SFC修行ドキュメント③】プレミアムクラスで殿様気分

 

那覇空港の強い風の影響で通常よりも早いタイミングで滑走路を離陸をした当機ですが、プレミアムクラスの “我が城”  が広すぎて離陸した事が気付かないくらいに、快適FlyingManでございます。

 

 

前回まで

 

 

 

ほどなくして安定飛行に入りベルト着用サインが消灯すると、キャビンクルーが一般席とプレミアムクラスのと間のカーテンを閉めます。

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今までは、この向こう側の一般席でベール(カーテン)に包まれた世界を何度も妄想していました。ですが、今ではベール(カーテン)に包まれてる側にいます!

するとそこへ、

 

 

C『お食事をお持ち致しました。お飲物はいかか致しましょうか?

 

私の隣席の窓側2Aの男性(推定50代男性)にクルーが聞いています。

 

2A『スパークリングワインを頂けますか?』

 

私(なるほど、いいチョイスだ・・・)

 

確かにスパークリングもいい。だが、私はこの後のシンガポール行きの便で同じのが飲める。次はいよいよ私の番です。はやる気持ちを抑え、必死に何を飲むか考えます。
ここから私の若干の妄想)が入り混じります。

 

 

C『上様)お待たせしました。お食事でございます。お飲物はいかが致しますか?

 

私「赤ワインを下さい」

 

(ふふふ。隣の城主と違いをつけてやったぜ)

 

C『赤ワインでございますね、畏まりました(ニコッ)

 

 

 

 

ききき、来ました!
これが(私だけに)満面の笑みでクルーが持ってきた人生初Premium GOZENです。

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(今日のメニューは何じゃ?ふむふむ)すっかりお殿様気分です。

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C『殿?)赤ワインをお持ち致しました

 

私「(うむ。苦しゅうない)有難うございます」

 

C『こちらシャトー・マルタンでございます

 

 

(ほっほ~。しゃ、しゃとー・・・マルテン?)

 

高度10,000m上空の為、もはや上の空で聞き取れません。

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上空10,000mの玉手箱やぁ!とばかりに包みを開けます。
まだ一滴も飲む前ですが、早くも上機嫌です。
この世で一番嫌いなグリーンピースが入っていますが、目に入っていません。

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iPhoneで撮ったりミラーレスで撮ったり忙しいです。Premium GOZENは小ぶりという情報を得ていましたが、そんな事はどうでもよく。

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隣の窓際席の城主はというと、淡々と飲んで食べています。写真など撮る気配すらありません。プレミアムクラス常連なのでしょうか。

見ての通り、ちょっとしたおかずがちょっとずつ入っているのでお酒が進みます。
そして私は高度10,000mの気圧の関係でグリーンピースが食べれてしまうというミラクルが起き、赤ワインをゆっくり楽しみつつ20分程度で食べ終わります。

 

すると、ここでクルーが先に食べ終えた窓側2Aの男性に聞いてきます。

 

C『お飲物はどうですか?

 

2A『ちょっと一旦休憩して、また頼みますね』

 

 

(ほぅ~中々こ慣れておるなお主!私ならすかさず追加を頼むのにっ)

 

 

C『お客様はお飲物はいかがですか?

 

私『白ワインを下さい』

 

C『畏まりました。白ワインお持ちしますね

 

2A『あ、やはり私は赤ワインを下さい』

 

 

(私の赤ワインが美味しそうに見えたか!ふふふ。張り合ってるぜ!)

 

 

2A『それと、何かナッツのようなものあれば下さい』

 

 

(なななにぃ~!?ナナナ・・ナナナナッツだと!?)

 

(メニューに無いものなんて頼めるのか!?私も欲しい・・ぅぐぐ。。。)

 

 

 

 

 

 

隣の城主様のおこぼれで)クルーの計らいで私にもナッツが落ちてきました。

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隣の城主様、中々やりよるお殿様です。

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因みに、プレミアムクラスのサービスに一番感動したのがこれです。

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おしぼりです。何てことないとお思いでしょう。
ですが機内のおしぼりは、ほとんどが紙で出来た薄手の簡易的なものが多く、厚手のタオル生地でしっかりとしたおしぼりは他ではありませんでした。そしていい香りがします。袋の裏面を見ると、「洗って繰り返し使えます」的な事まで書いてあります。
個人的に一番感動しました。国内航空会社ならではのサービスではないでしょうか。

 

 

静かでゆったりとした平安な時間が流れています。
ふと見ると、右隣2D座席のお隣が居ません。トイレでも行ったのでしょうか。
かれこれ15分以上居ないような気がします。

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ワインボトルは小さめなので、カップに適量3杯も注げば飲み終わります。
すかさずクルーが「おかわり」を勧めてきますが、一旦、冷静且つ食い意地の張っていないジェントルな紳士を装う為、そこまで飲みたくはない水を頼みます。

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飛行機が揺れているのか、私が揺れているのか。フワフワと最高なお殿様気分で、まだ九州を過ぎたあたり。

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ここでプレミアムクラスの乗客しか入れないトイレに行くために席を立ちます。

 

 

10歩ほど歩いた先のコックピット手前にあるトイレに入ろうとすると、20分以上も不在だった右隣「2D」の乗客とチーフパーサーが、この壁の向こう側で立ち話をしているではありませんか!

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チーフパーサーもこの乗客の名前を知っているようで、(私には楽しげにw)話しています。修行僧云々ではなく、ホンモノのプレミアムクラス常連お殿様のようです。。


そう言えばこのお方、Premium GOZENを出された時、出されたものを1回断って少し経ってから、別のGOZENはないのかと聞いてたような気がします。
ですがそんなものは置いている訳もなく、「あれは時期的にまだなくて、、、」とやんわりとチーフパーサーが断っておりました。
どうでもいいのですが、このお方、もの凄い荒川〇々に似ています。

 

 

トイレから戻ったタイミングでまた自席を撮る、こちらお上りさんほろ酔い殿でございます。

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うーん。このままUターンしてシンガポールに向かってくれないだろうか・・・。

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そんな馬鹿げた事を考えていると

 

 

 

 

C『温かいお飲物でもお持ちしましょうか?

 

 

私「大丈夫です。有難うございます。」

 

 

C『お客様はいかがですか?

 

 

窓際のナッツお殿様に聞きます。

 

2A『お恥ずかしい話なんですが、まだ少し小腹が空いてまして、何かスープのようなものなど、ありますでしょうか?』

 

 

(ズッコ~~~~ン!!まだ頼んじゃう!?それに聞き方が正直で紳士だし。。)

 

 

 

C『それでしたら、何か雑炊のようなもので良ければお持ち致しますね。少しお待ち下さい(ニコッ

 

 

 (ズルッ!出せるのかい!)

 

 

 

某有名修行僧の方が言っておりましたが、まさしく居酒屋ANA
至れり尽くせりです。

 

さすがに、ここで「私も食べたい!」とは言えず。
正直なオトナって素敵です。男性の私がみても、とても好感が持てました。

男性が食べ終わった後にチーフパーサーがお腹の具合を聞いた際にも
『とても美味しく頂きました。ご馳走様でした』と。


こういう大人になりたいものです。

 

 

 ※お分かりかとは思いますがナッツや雑炊のサービスを保証するものではありません。ケースバイケースです。勇気のある城主様はクルーに聞いてみて下さいw

 

 

 

といってるうちに楽しく幸せな時間ほど、あっという間に一瞬にして終わりがきます。

空の青色と機体のトリトンカラーのブルーが見事にマッチ。

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三日天下どころか、2時間天下で終わりました。

 

 

わ、私の城・・・