【SFC修行解脱後】プラチナ達成した修行僧が見上げる次の頂きMt.ダイアモンド
春は修行の季節にピッタリですね!と自分の事のように言ってみるものの、皆さんの修行ブログを指くわえて拝読しておりますFlyingManでございます。
今回はプラチナステイタスを達成した修行僧が、更なる上の最上級ステイタスであるダイアモンドステイタスを得る為の現実的な数字や金額、時間などについて考えてみる事にします。真面目なポストですみませんw
ブロンズ・プラチナ・ダイアモンドのステイタス別のサービス差異はこちら。
2017年1月1日からプレミアムポイント(以下PP:)起算が始まり、PP:50,000を達成する(した)修行僧の方は、概ねPP:50,001~52,000前後のラインでプラチナに到達すると思いますので、概算での各数字については比較的参考になるではないかと思います。
毎月獲得しなければいけないPP
現在、プラチナステイタスを達成している私の保持PPはPP:51,396になります。
2017年12月31日までにダイアモンドステイタスを達成するPPは、ご存じの通りPP:100,000になりますので、私の場合は差し引きPP:48,604が必要となる計算です。
5月20日起算だとして12月31日までの残りの期間は約7ヶ月とちょっとですが、7,9月の祝日やお盆期間、年末などの料金が3段階ほど跳ね上がる、スーパーハイシーズンを除けば実質6.5ヶ月です。
という事は、残PP:48,604 ÷ 6.5ヶ月=PP:7478@1ヶ月あたり を平均して獲得していかないと間に合わない計算になります。まずこれが基軸となる数字になります。そしてダイアモンド修行を決行する月としない月、要はPP単価を安く抑える好条件で航空券を取れた時とそうでない時がありますが、計算上は年末までにコンスタントにPP:約7,500を獲得していかなければいけないことになります。
具体的な修行ルート数
では、あとどれくらい具体的な修行本数をこなさなければダイアモンドステイタスに届かないかを、実際の代表的な国内線ルートを例に出して計算してみます。
■羽田⇔那覇
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▼旅割75,旅割55などの一般席
往復獲得PP:2,952(片道1,476×2)
残PP:48,604 ÷ 2,952=16.5往復
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▼プレミアム旅割28などのプレミアム席
往復獲得PP:5,720(片道2,860×2)
残PP:48,604 ÷ 5,720=8.5往復
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▼往路一般席+復路プレミアム席の組み合わせ
往復獲得PP:4,336(片道1,476+片道2,860)
残PP:48,604 ÷ 4,336=11.2往復
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■関西/伊丹⇔那覇
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▼旅割75,旅割55などの一般席
往復PP:2,216(片道1,108×2)
残PP:48,604 ÷ 2,216=21.9往復
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▼プレミアム旅割28などのプレミアム席
往復PP:4,494(片道2,247×2)
残PP:48,604 ÷ 4,494=10.8往復
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▼往路一般席+復路プレミアム席の組み合わせ
往復PP:3,355(片道1,108+片道2,247)
残PP:48,604 ÷ 3,355=14.4往復
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■千歳⇔那覇
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▼旅割75,旅割55などの一般席
往復PP:4,190(片道2,095×2)
残PP:48,604 ÷ 4,190=11.6往復
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▼プレミアム旅割28などのプレミアム席
往復PP:7,784(片道3,892×2)
残PP:48,604 ÷ 7,784=6.2往復
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▼往路一般席+復路プレミアム席の組み合わせ
往復PP:5,987(片道2,095+片道3,892)
残PP:48,604 ÷ 5,987=8.1往復
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単純な計算上は上記となりますが、出発したら必ず帰ってこなければいけません。よって「0.5」往復や「0.2」往復というものはないので、必然的に小数点切り上げで羽田⇔那覇の場合は「17往復」「9往復」「12往復」しなければいけません。一般席でひたすら単純往復をして残り6.5ヶ月で17往復は、2週間に1回那覇往復してもまだ足りず、これだけを考えたとしても、けっこうなハードルで現実的ではありません。
ましてや私の場合はプラチナ達成までにシンガポール3回と那覇5回行ってるにも関わらず、更にこの往復数をこなす事になります。当然ではありますが、0からプラチナ会員を目指すのと基本的に同じです。しかも年末まではあと7.5ヶ月なので、お殿様気分で広いプレミアムシートに座ってお弁当食べてお酒飲みまくる居酒屋ANA往復を毎月1回やってもまだ足りません。
その点、日本国内最長路線である千歳⇔那覇の「7往復」と「9往復」であれば、これまでにこなしてきたタッチ系の「THE 修行」をしてきた修行僧であれば、多少なりとも現実的にゴールを意識できそうな往復数に感じるはずです。
がしかし。
日本最長路線=距離が長い=PPが稼げる=修行僧が群がるのは必至。往復ともにプレミアムクラスのチケットが取れる程、簡単ではありません。しかも使用機材はボーイング737の小型機。プレミアムシートはたったの8席しかありません。
がしかし(2回目)。
今現在、プラチナステイタスに達している事をお忘れではないですか?SFC修行を始めた時は熾烈なプレミアム旅割28のチケット獲得戦争に敗れはしましたが、プラチナステイタスの特権である先行予約受付があります。通常であれば一般会員は搭乗日の2ヵ月前の販売開始ですが、修行僧でよく知られているあの技を駆使しても2ヶ月+2週間前のAM9:30がスタートです。その点、プラチナ会員であれば2ヶ月+2週間前のAM6:30からの電話受付が販売開始です。この3時間で戦う相手は同じダイアを目指すプラチナ会員とステイタス維持修行僧とダイア会員のみなので、少しはプレミアムクラスのシートも入手しやすいのではないでしょうか。
なお、これはあくまで国内線のみで修行を行った場合です。今や修行の定番化したシンガポールタッチ+前後那覇往復などをこなせば、修行期間も短く済みます。
費用
私はプラチナ達成までのPP平均単価は8.58円でしたのでその近辺の数字で算出してみます。
▼PP平均単価7円
残PP:48,604×7円 =¥340,228
▼PP平均単価8円
残PP:48,604×8円 =¥388,832
▼PP平均単価8.58円
残PP:48,604×8.58円 =¥417,022
▼PP平均単価9円
残PP:48,604×9円 =¥437,436
▼PP平均単価10円
残PP:48,604×10円 =¥486,040
PP単価が2円~3円も違うだけで、トータルコストが約10万円以上も変わってきます。修行僧が必死になってPP単価を安くする理由がここにあります。
また航空券の底値と言われるお正月明け1月~3月とは違って運賃が値上がりしていますので、PP単価の上昇は少なからず覚悟をしなければいけません。
なお、事前にポイントサイト活動を入念にしてきて余りあるマイルを保持している修行僧の方は、マイルをスカイコインに替えてのダイア修行となるのでしょうけども、プラチナ修行達成までにある程度のマイルを消費していると思いますので、ポイントサイトでのマイル獲得とは別に金銭的負荷は多少なりとも伸し掛かってきます。
ですが時間や費用などといったネガティブ要素とは別に、当然ポジティブな要素もあります。私が個人的に思うプラチナとダイアの大きな違いは、特に次のようなところだと思っています。
②安チケットでも使用できるアップグレードポイント
(エコノミー→ビジネス or ビジネス→ファースト)
③国内線座席指定の範囲拡大
④ステイタス期間中のマイル有効期限無し
⑤7コース選べる特典
(例60,000円分コイン+スイートラウンジ券6枚)
⑥プラチナ→ダイアになるまでの獲得マイル
(約50,000マイル (約10万円相当) )
これだけみても実質20万円以上の価値がありますので、『ダイア修行の費用-約20万』が実質の修行費用になります。
修行僧を支える人を忘れてはならない
プラチナステイタスを達成したにも関わらず、ダイアモンドステイタスってホントの本当に必要なの?と、修行僧自身含め、修行僧を支える方達も至極当然思う疑問です。私も考えます。
家族がいたり大切な人がいれば、この方達の理解と協力がなければ修行を行う事が出来ません。そもそも忘れてならないのが、プラチナまでの修行を行う事を少なからず理解してもらっている訳ですから、この勢いのままダイアモンド修行に突入!とはいかない訳です。
これは私の感覚値ですが、SFC修行僧は独身者30~40%、家庭を持ってらっしゃる方が60~70%のような気がします。修行自体は淡々と孤独に励むわけですが、愛する家族がいてくれるからこそ修行が出来るわけです。もし今は修行に対してあまり前向きに思っていなくても、いつかくるその時にメリットを家族に感じてほしいと思うわけです。また今は独り身だとしても、いずれ結婚した時に『SFCカードというのを持っててね』と言って家族カードを渡す事になるのでしょうけども、それなりの年会費の話にもなる訳です。こういってはなんですが、いつもビジネス/ファーストばかり乗る富裕層であればSFCカードなんて不要なのですから。
ダイアモンドステイタス期間は事前サービス期間を含め最長2年(今この時点で既に2年は切っています)です。そのあとは基本的にSFC会員(プラチナステイタスほぼ同等)に戻るので、ダイアモンドステイタス期間中に国際線にどれだけ乗るか、また飛行機を有償で乗って搭乗マイルを貯めたいという見込みがあるのであれば、ダイアモンド修行をやった方がいいような気がします。既にPP:50,000以上は貯まっていますし。
もちろんダイアモンド修行する費用をそっくりそのままJALのJALグローバルクラブ修行(JGC修行)に充てるという考えもあります。SFCカードは作らずに毎年プラチナ修行/ダイアモンド修行する修行僧もいるくらいなので、物は考えようです。
ダイアモンド修行の可否に関わらずプラチナ会員でも、一般会員では取り難い特典航空券の優先枠を使って取ったビジネスクラス/ファーストクラスの旅を、支えてくれた家族や大切な人と一緒に乗って恩返し出来た時が、本当の修行の達成ではないでしょうか。